四国の南端に位置する高知県四万十市(中村)は、サーファーにとって魅力的なスポットが満載です。自然の美しさと温暖な気候が融合したこのエリアは、初心者から上級者まで、誰もが楽しめるサーフィン体験が待っています。さらに、地元のグルメや宿泊施設も充実しており、トリップ全体を通して満喫できること間違いなし!ここでは、四万十市でのサーフトリップのおすすめポイント、今回は特に初心者におすすめのポイントをご紹介します。
高知・四万十市(中村)ってどんなところ?
高知県四万十市は、四万十川の清流と太平洋に面した美しい自然環境が魅力です。市内中心部は「中村」と呼ばれ、歴史ある町並みが残る落ち着いた雰囲気です。このエリアは、サーフィンだけでなく、カヌーや釣りなどのアウトドアアクティビティも楽しめるため、自然愛好家にはたまらない場所です。
四万十川の美しさに魅了される
四万十川は「日本最後の清流」として知られ、その美しさは言葉にできないほどです。川沿いを散策するだけでも心が癒されること間違いなし。川遊びやカヌーを楽しむのもおすすめです。
太平洋の波を感じる
四万十市の海岸線は、サーフィンに最適な波が立つことで有名です。特に、初心者向けの緩やかな波から、上級者向けのパワフルな波まで、幅広いレベルのサーファーが楽しめるポイントが点在しています。
サーフィン初心者におすすめのスポット
四万十市には、初心者でも安心して楽しめるサーフスポットがいくつかあります。これから紹介するスポットは、オフショアは北西ですべてのポイントが初心者に優しいビーチブレイク!!
大方浮鞭
四万十川の河口から約10km北に位置し、吹上川の河口周辺に広がるビーチです。南西からのウネリでレギュラーの波が良くなり、南東からのウネリではやや速めのグーフィーが中心になります。波のサイズは頭半ほどまで楽しむことができますが、インサイドには時折岩が露出することがあるため、注意が必要です。
駐車場は「土佐西南大規模公園」の施設を利用すると便利です。
このエリア全体に言えることですが、都市部から遠い場所にあるため、比較的混雑が少ないのが魅力です。しかし、ローカリズムが強いエリアのため、海でも陸でも常識ある行動を心がけることが大切です。
入野海岸
入野ビーチは、砂地の海底が特徴で、広大なビーチが広がっています。多くのブレイクポイントがあり、南東向きのビーチで、さまざまな波を楽しむことができます。波の期待値は高く、高知県のメジャービーチである「生見」よりも優れたサーフィン環境が期待できます。
ビーチ正面には約50台が駐車できる無料駐車場が完備されており、少し離れた場所にも無料の駐車場があります。ビーチ前にも駐車可能なスペースがありますが、これは地元サーファー専用です。駐車場にはトイレや自動販売機があり、シャワーも有料で利用可能です。
入野ビーチから徒歩10分ほどの距離には宿泊施設があり、レストランも併設されていますが、その他の施設やコンビニは徒歩圏内にはありません。
双海サーフビーチ
双海ビーチは、海底の地形が主に砂で構成されていますが、インサイドにはいくつかの岩が点在しています。ビーチは南東向きです。
駐車場は広く、約70台分のスペースが完備されています。ただし、土日や大型連休には一部のサーファーが駐車場内でテントを張ることがあり、これは禁止されています。トイレや自動販売機が駐車場に設置されており、シャワーも有料で利用可能です。
周辺には特に施設はなく、食事や宿泊を希望する場合は平野ビーチまで足を延ばす必要があります。双海ビーチはその美しいロケーションが魅力であり、波質自体は入野に劣ることもありますが、景観とのバランスを考えると同等と言えるかもしれません。
右の岩場近くで割れるライトの波は綺麗ですが、地元サーファーに占有されることが多く、順番が回ってくることは少ないようです。また、ビーチの左側ではレフトの波が多く見られますが、砂が溜まっているため、ほとんどがダンパー波となっています。ローカルサーファーは厳しくはないものの、岩場近くは避けるのが無難です。
※ナビは上記の双海サーフビーチ駐車場をセットしましょう。双海サーフビーチをセットすると、とんでもなく細い道を案内されて駐車場には到着しませんでした。
平野海岸
海底の地形が主に砂で構成されており、中央に岩が露出しているものの、それ以外は特に問題なくサーフィンが楽しめます。ビーチは東向きです。
ビーチには約100台が駐車可能な大きな無料駐車場があり、トイレや自動販売機も完備されています。また、有料(100円)のシャワーも利用可能です。ビーチへの降り口近くにも駐車場がありますが、これは主にローカルサーファーが利用しているため、遠慮した方が無難です。
周辺には、徒歩圏内にペンションや宿泊施設があり、これらにはお食事処も併設されています。台風や低気圧の通過により南からのウネリが強くなると、中村エリア全体がクローズアウトしがちですが、その場合でも平野ビーチならサーフィンが可能なことがあります。これは、南の岬がウネリを若干ブロックしてくれるためです。
ただし、平野ビーチでの波チェックには注意が必要です。高台からの視点では波が実際よりも小さく見えることがあり、ビーチまで降りて実際に海に入ると、思った以上に波が大きかったということがあるため、慎重に確認することが大切です。
ローカルサーファーは特に厳しくありませんが、岩場付近からのライトの波は難易度が高く、別の場所に移動するのが無難かもしれません。また、ビーチへの降り口近くにある数台分の駐車スペースは、ほとんどがローカル専用に近いため、こちらも注意が必要です。
大岐の浜
東向きの長いビーチで、とても美しいビーチです。砂地の海底が特徴です。いくつかのブレイクポイントが存在し、両端を岬に守られているため、風に対してやや強い特徴があります。安定したサーフィン環境です。
ビーチの正面には約30台分の無料駐車場があり、北側にも別の駐車場が用意されています。駐車場の近くにはトイレと有料(100円)のシャワーがあります。
大岐の浜は、入野や平野といった中村エリアから少し離れているため、混雑が少ないイメージがありますが、それでも意外に多くのサーファーが集まります。波の取り合いが激しいわけではありませんが、特にビーチ正面は駐車場が広いため、少しだけ混雑することがあります。
ブレイクポイントはビーチの左、正面、正面から少し右、そしてビーチの右側に集中しており、これらのエリアで波が割れやすいです。地元サーファーは存在しますが、特に厳しいローカリズムはなく、基本的なルールとマナーを守れば問題ありません。
まとめ
高知県四万十市(中村)にはサーフィンができる美しいビーチがたくさんあります。そして、どのビーチも都心に近いサーフポイントに比べ、非常にサーファーが少ないことも特徴のひとつ。初心者の練習にもぴったりのサーフトリップ先です。

四万十市はサーフポイントだけでなく、あらゆる公衆トイレが本当に清潔なのに驚きました。通常サーフポイント付近のトイレは自然豊かな場所が多く地域の方が清掃をしてくれていても、虫などがいるもの。仕方がないと思っていましたが、四万十市はどこのトイレに入っても本当に綺麗です!
大自然の中なのにトイレットペーパーが三角に折り畳まれているんですよ!